四・高田歩兵第三十連隊



 昭和十二年一月十日、高田歩兵第三十連隊第七中隊に入隊(二十二歳)

 厳しい一期の訓練が終わり、一等兵に進級。同年四月、満州派遣の大命降下。四月十一日、連隊は兵営を出発。軍旗を先頭に高田市中央街を行進して高田駅へと向かった。

*補足(藤本)
 約八年間にわたる石坂准尉の激闘がここからはじまったのである。厳しい訓練と過酷な戦場が待ち受けている現実に、この青年は兵隊として腹をくくった。
 「軍隊に入ったからには、もとより生還を期せず」と。

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