十四・蒙古 大平原



 部隊は承徳から輸送トラックに分乗し、満蒙国境の山岳地帯を突破。勇躍、蒙古大平原を猛進し、内蒙古多倫に向かった。

*補足(藤本)
 蒙古は殺風景である。石坂准尉の写真帳を見れば分かる。辺り一面、無駄にだだっ広い平原があるばかりで何もないのだ。撮影者の石坂准尉も、絵になる風景がなくて困ったことだろう。
 遊牧民が文化香る華やかな支那に頻繁に侵入を企てたのも、分かるような気がする。

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