五十九・宮古島よさらば



 昭和二十年十二月二十日、狩俣港から米軍輸送船に乗船、沖縄本島に向かう。

*補足(藤本)
 飢えと病気と空襲の記憶が生々しい宮古島を去るときがやってきた。全員口数少なく、これからどんな目に遭わされるのか心配したことだろう。

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