二十三・代県城



 笠原参謀の護衛の任終わり、片桐分隊は原平鎮へと急追途中、代県城内の残敵から猛射を浴び、前進不能となる。
 日没後、夜陰に乗じて難を逃れ、前進続行。

*補足(藤本)
 参謀護衛の任務を終え、原隊復帰のために大同に全力追及、到着するも、前進を続ける部隊は原平鎮を目指して進撃した後だった。石坂准尉ら片桐分隊は部隊合流を目的にさらに移動するが、その途中、代県城内に隠れていた残敵から攻撃を受けてしまう。
「完全にわが軍の手抜かりでね。この土地の支那軍を飛び越して進軍したものだから、ここにはまだ敵が残っていたんだ。だけど、俺たちがそんな事態を知る由もない。街道を行軍していたら、いきなり機関銃の雨あられさ」

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