十九・リンゴと兵隊
「大同へ、大同へ」と一番乗り目指しての強行軍。糧秣の補充追いつかず、頼むはリンゴ。
豊富になっているリンゴが兵を勇気づけた。
*補足(藤本)
「赤々と実っているリンゴ道の風景が今でも目に焼きついている。こんなにおいしいリンゴは食べたことがない」
石坂准尉はそう語っているが、リンゴだけでそんなに感動するとは現代人の私には耳が痛い。
そのような苦労を味わったことなど一度もない。
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