*補足(藤本) 小沢 勉『抑留 シベリアへの道 ―――されど我が青春捧げて悔いなし―――』に、現地人の棺桶に関する記述がある。 *** この地方では親の生存中に、その親の棺桶を造っておく事が親孝行とされていて、家に入った正面などに、立派な舟型をした棺桶が誇らしげにデンと置いてあるのをよく見かけたが、これもその家の財産の程度のよって異なるのである。上等な者になると彫刻が施してあったり、色とりどりの漆塗で模様が描かれてあるなど、その豪華さには皆一様に驚かされた。 『抑留 シベリアへの道 ―――されど我が青春捧げて悔いなし―――』の百三十四ページから引用 (藤本・注 本文中に「程度のよって」とあるが、正しくは「程度によって」)
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