満州のひととき


ムーリン在駐最後の軍旗祭
ムーリン兵舎裏の武勲台にて訓示する柏連隊長、武藤連隊旗手

馬上 連隊長 柏大佐
旗手 武藤少尉
連隊長 柏大佐の閲兵
昭和十四年三月十日

音楽隊の演奏
(ムーリン公園)

*補足(藤本)
 ムーリンの街の中央から橋を渡ったところにあるのがムーリン公園。忠魂碑、ムーリン神社、日本人小学校、日本人墓地、酒保などがある。
 日曜の外出には酒保が兵隊の憩いの場所になる。


ムーリンの街
日曜日の小学生

「休日のムーリン〜その一」
市民運動会
「休日のムーリン〜その二」
相撲

「休日のムーリン〜その三」
ムーリン公園にて

「休日のムーリン〜その四」
魚釣りに興じる兵隊
「休日のムーリン〜その五」
ムーリン営外酒保

*補足(藤本)
 詳細に過ぎるきらいがあるものの、歩兵第三十連隊が満州に駐留していた当時の酒保のチラシから、その内容を載せておく。


歩兵第三十連隊酒保 五十嵐組

御知らせ


当酒保は皆様の御口に合ふものを選択し店開きを致しましたからどうぞ御出ましを願ひ高い安いは召上ってから御批判を願ひます

値段

▲飲食物

うどん 八銭   しるこ 八銭   ビール(ロシヤ) 二十銭   サイダー(瓶ナシ) 十銭
オレンヂ(同) 十銭   タンサン(同) 八銭   酒(白鶴)一合 十五銭   同(白正宗) 十二銭
ブドー酒 七十銭   ウイスキー角瓶大 二円

▲瓶詰類

さけ(曙) 二十五銭   パイン 二十八銭   サヾエ 二十五銭   しぐれ煮 十三銭
飯たこ(桜煮) 二十五銭   珍味煮 二十銭   食塩(瓶入) 十八銭

▲煙草

モスコウ 六銭   ソプエール 十銭   ターシ 七銭   エキセル 三銭五厘
ソプエール 廿本入 九銭   ドルパー 廿五本入 十銭   ラツキストライク 五十本入 三十銭

▲菓子

一号ハルピン 一袋 六十目 三十銭   二号チチハル 同 十五銭   三号 黒姫 同 十二銭
四号 白馬 同 十銭   五号 妙高 同 十銭   アンパン 三ツ 十銭   パン 二ツ 十銭
羊かん 一本 十銭   大福餅 五ツ 十銭   生菓子 五ツ 十銭

▲果実

リンゴ 二個 十銭   みかん 二個 十銭

▲文房具

鉛筆付手帳 十五銭   手帳 十銭   仮綴手帳 五銭   鉛筆ゴム付 二銭   万年筆 一円
インキ 三銭   シボリ出し鉛筆 二十銭   用箋 九銭   絵葉書一組 九銭

▲洋品物

純毛シャツ 甲二円九十銭   同 乙一円八十銭
純毛靴下 五十五銭   タオル 一枚 十銭   ハンカチ 一枚 五銭

備考
 一、品物は尚未着品もありますが二十日頃迄には全部そろひます
 二、皆様の外出御休憩所として埠頭区地段街(東拓ノ前)に酒保と同一の店を出してありますから御立寄り下さい

歩兵第三十連隊銃剣術競技会
優勝中隊に賞状授与 受賞 清野隊
手前左から、斎藤副官、柏連隊長、相楽中佐

慰霊祭〜その一
慰霊祭〜その二
国境付近

ムーリン駅
ムーリン駅構内食堂

満鉄 ムーリン鉄橋
ムーリン橋
(橋を渡ったところがムーリン公園)

日本人小学校
(ムーリン尋常高等小学校)
ロシア人娘

ロシア人の葬儀の列
ムーリン橋

*補足(藤本)
 小沢 勉『抑留 シベリアへの道 
―――されど我が青春捧げて悔いなし―――』に、白系ロシア人の葬儀に関する記述がある。

***


 
これもついでながら、白系ロシア人の葬儀にも出会った事があるので、その様子を少し紹介することにする。
 彼等は今でこそ祖国を追われた落魄の身ではあるが、元を正せば帝政ロシア時代の貴族である。そうした身分的な自尊心と、もともとが文化的先進国である事に於て、彼等と現地人とを比較することは出来ないが、我々日本人から見ても、その佳麗さと悲しみには深く胸を打たれることがあったし、たとえ風俗習慣が異なるとはいえ、沿道を埋めた現地人達の関心を得るにも十分にして余りある葬送の列であった。
 黒い喪服を着た数人の牧師が、一人づつ約一米の間隔を置いて縦に並び、その後に続く霊柩車には外部からも見えるように四方をカラス張りにし、故人の頭を進行方向に仰向けに寝かせて顔には薄化粧がしてある。天国への旅装束といおうか、奇麗な衣装を胸の辺りまで露出させ、なおその周囲を花で一杯に埋め尽くし、死者というより、まるで花園に眠っている人の如く、生前をそれとなく偲ばせているようにさえ思われた。
 そして、その霊柩車を親族と思われる人達数人で囲んで押し、その後からは参列者が粛々と続いて行くのである。それも体格がよく背丈の高い彼等が静かに黙々として進んでゆく様は、如何にもその人の死を悼み、哀れみの気持ちが彷彿としていて、行き交う人達の涙を誘わしめずにはおかなかった。

『抑留 シベリアへの道 
―――されど我が青春捧げて悔いなし―――』の百三十五〜百三十六ページまで引用

大洪水、ムーリン川氾濫〜その一
大洪水、ムーリン川氾濫〜その二

ムーリン駅付近
ムーリン郊外で地方人が捕獲した虎

内地からの慰問団〜その一
内地からの慰問団〜その二

内地各県から派遣される慰問団〜その一
内地各県から派遣される慰問団〜その二

慰問団、郷土劇を披露〜その一
慰問団、郷土劇を披露〜その二

慰問団、郷土劇を披露〜その三
もてもて悦ちゃん
(将校用料亭の看板娘)

大和娘
(石坂准尉へのサイン?)
兵隊大好きおばあちゃん

ムーリンはよいところ、慰問団続々〜その一
ムーリンはよいところ、慰問団続々〜その二

ムーリンはよいところ、慰問団続々〜その三
ムーリンはよいところ、慰問団続々〜その四

子供も活躍、内地の慰問団
福島県からの慰問女子隊

わざわざここまで……(慰問団)
皇軍慰問団との別れ



戻る