白雪姫


 昔々、冬のさなかのこと、たくさんの雪がまるで羽のように空から舞い降りていました。ある国のおきさきは黒たんの窓枠がついた窓辺に腰かけながら、縫い物をしていました。あるとき、おきさきが外の雪景色を見ようと顔を上げた拍子に針で指を刺してしまいました。赤い血が三滴、雪の上に落ちました。おきさきは痛みも忘れて、こう思いました。
「雪のように白くて血のように赤い、この窓枠の木のような黒い子供が欲しいわ」
 その後、おきさきに女の子が産まれました。女の子の肌は雪のように白く、頬は血のように赤く、髪の毛は黒たんのように真っ黒だったので、白雪姫と名づけられました。
 おきさきは不思議な鏡を持っていました。いつも自分の姿を眺めながら、こう問いかけていました。
「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰」
 鏡は答えます。
「おきさきさま、世界で一番あなたが美しい」
 おきさきは鏡がうそをつかないことを知っていたので満足していました。
 一方、白雪姫は大きくなるに連れて、日増しに美しくなっていきました。十四歳の誕生日を迎える頃にはおきさきよりもずっと美しくなっていました。
 ある日、おきさきはいつものように鏡に向かって、
「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰」
 と、聞きました。鏡は、
「おきさきさま、ここではあなたが一番美しい。しかし、世界で一番美しいのは白雪姫です」
 と、答えました。おきさきはねたましさのあまり、黄色くなったり、青くなったりしました。
 それからというもの、おきさきは白雪姫を見るたびにはらわたが煮えくり返って、ねたみと悔しさは雑草がはびこるように心の中に広がっていきました。昼夜を問わず、心の休まるときがありませんでした。
 おきさきは一人の狩人を呼び寄せると、こう言いました。
「白雪姫を森に連れ出して殺しなさい。もう二度とあんな娘は見たくない。お前は白雪姫を殺したら、証拠として肺と肝を持っておいで」
 狩人は言いつけられたとおりに、白雪姫を森に連れ出しました。いざ、山刀で白雪姫の心臓を突き刺そうとすると、白雪姫は泣きながら懇願しました。 
「狩人さん、お願い。私にできることなら何でもしますから、命だけは取らないで。森のずっと奥に入っていって、もう二度とお城には帰らないから」
 白雪姫は着ていた衣服を脱ぎ捨てると、狩人に抱きついて顔中に口づけしました。狩人は同情して、
「仕方がない。お逃げなさるがよい。かわいそうな姫だ」
 と、言いました。狩人は美しい白雪姫を抱き締めながら、たとえ逃げたとしても森の獣に食われてしまうだろうと思いました。
 その後、狩人はいのししを殺して肺と肝を取り出すと、おきさきのところに持っていきました。おきさきは狩人の持ち帰った肺と肝を見ると大層喜んで、料理人を呼びました。
「すぐに調理に取りかかるんだよ。血を一滴もこぼさないようにね」
 料理人が手早く調理した肺と肝の塩ゆでが出されると、おきさきは美しい顔をゆがませながらむさぼり食いました。白雪姫への憎しみを飲み下すように、ひとかけら、一滴の血も残さず、平らげてしまいました。
「これで白雪姫の美貌は私のもの」
 おきさきは甲高い笑い声を上げて、毒々しい笑みを浮かべました。
 さて、かわいそうな白雪姫はというと、うっそうとした森の中を当てもなくさまよっていました。辺りの木々の葉っぱが風で揺れるたびに白雪姫はおののきました。不安にたえかねた白雪姫は、夢中でとがった石を跳び越えて、いばらの道を駆け抜けていきました。そのとき、白雪姫の側を森の獣たちが走り抜けていきましたが、何も起こりませんでした。
 白雪姫は体力の続く限り走っていましたが、やがて日が暮れかかりました。どこか体を休める場所はないかと探すと、前方に小さな家が見えたのでお邪魔させてもらうことにしました。家の中の物は何もかもが小さく、かわいらしくて、きちんとしていました。白い布のかかった食卓には小さなお皿が七枚置いてあって、小さなスプーンが載っていました。側には七本の小さいナイフとフォーク、コップも七個そろっていました。壁際には七台の小さな寝台が隣り合って並べられていて、雪のような白い敷布がかかっていました。
 白雪姫はお腹が空いていましたし、喉も渇いていましたから、七枚のお皿から野菜とパンを少しずつ食べて、コップからもぶどう酒を一口ずつ飲みました。誰か一人の分を平らげてしまってはかわいそうだと思ったからです。
 食事を終えると、白雪姫はとても疲れていたので、手近な寝台に潜り込みました。しかし、どうにも体に合いません。仕方なく次々と寝台を移って体に合いそうなものを探しました。どれも長過ぎたり、短過ぎたりしましたが、七番目の寝台がちょうどよい大きさだったので、後は神様にお任せしてぐっすり眠りました。
 やがて、すっかり暗くなった頃、家の主人たちが帰ってきました。山の中で採掘作業をしている七人の小人たちです。小人たちはおのおののろうそくに火をつけて家の中を明るくすると、誰かが無断で入ってきたな、と気づきました。家の中にあった何もかもが、出かけていったときとは様子が違っていました。
「誰がわしのいすに座ったんだ」
 一番目の小人が言いました。
「誰がわしの皿の物を食べたんだ」
 二番目の小人が言いました。
「誰がわしのパンをちぎったんだ」
 三番目の小人が言いました。
「誰がわしの野菜を食ったんだ」
 四番目の小人が言いました。
「誰がわしのフォークで刺したんだ」
 五番目の小人が言いました。
「誰がわしのナイフで切ったんだ」
 六番目の小人が言いました。
「誰がわしのコップに口をつけたんだ」
 七番目の小人が言いました。
 それから、一番目の小人が辺りを見回すと、自分の寝台に小さなくぼみがあるのに気づいて、
「誰がわしの寝台に入ったんだ」
 と、言いました。ほかの小人たちも駆けていって、
「わしの寝台にも誰かが潜り込んでいたぞ」
 と、それぞれが叫びました。
 ところが、七番目の小人が自分の寝台をのぞいてみると、白雪姫が眠っていました。七番目の小人はびっくりして、ほかの小人たちに呼びかけました。小人たちは七本のろうそくを持ってきて、白雪姫を照らしました。
「やや、たまげたぞ」
 と、小人たちは叫びました。また、
「何てきれいな娘だろう」
 とも、言いました。
 みんなはすっかり喜んでしまって、白雪姫を起こさずにそのまま寝かせておきました。七番目の小人はほかの小人たちと一緒に寝ることにしました。それぞれの寝台に一時間ずつ入れてもらって夜を明かしたのです。
 朝になると白雪姫は目を覚ましましたが、七人の小人たちを見て悲鳴を上げました。しかし、小人たちは、
「あんた、何という名前かね」
 と、優しく尋ねたので、白雪姫は落ち着いて、
「白雪姫と言います」
 と、答えました。
「どうしてわが家にやってきたんだね」
 小人たちはさらに尋ねました。
 白雪姫は身に降りかかった災難を洗いざらい話しました。
 すると、小人たちは言いました。
「あんたが毎日、料理をしたり、寝床を整えたり、洗濯をしたり、編み物をしたり、縫い物をしたり、家中を掃除したりしてくれるなら、ここに置いてやろう。不自由はさせないから」
「ええ、喜んでそうするわ」
 白雪姫はそう言って、小人たちと暮らすことにしました。
 白雪姫は家の仕事をきちんとこなしました。毎朝、小人たちは鉱石を探しに出かけて、夕方になると帰ってきます。それまでに白雪姫は大方の雑事を済ませていました。ただ、白雪姫は昼の間、一人ぼっちでした。親切な小人たちは白雪姫に言いました。
「おきさきには気をつけるんだよ。あんたがここで暮らしていることはじきに知られてしまう。誰が訪ねてきても、家の中に入れちゃいけないよ」
 ところで、おきさきはというと、白雪姫の肺と肝を食べたつもりになって、自分は世界で一番美しいのだと思い込んでいました。ある日、おきさきは久しぶりに鏡の前に行って、
「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰」
 と、確認しました。しかし、鏡は、
「おきさきさま、ここではあなたが一番美しい。しかし、世界で一番美しいのは、山また山の向こう、七人の小人たちと暮らしている白雪姫です」
 と、答えたので、おきさきはびっくりしました。鏡は決してうそをつかないからです。おきさきは狩人にだまされていたことに気づいて、白雪姫がまだ生きていると知りました。
 おきさきはもう一度、どうやって白雪姫を殺そうか考えました。世界で一番の美人にならない限り、ねたましい気持ちが収まりません。そのうち、あることを思いつくと、おきさきは顔に絵の具を塗って、行商のおばあさんのような身なりになりました。
 おきさきは山また山の向こう、七人の小人たちの家に行って戸を叩きました。
「きれいな品物が安いよ」
 白雪姫は窓からのぞいて、
「こんにちは、おばあさん。何を売っているの」
 と、聞きました。
「上等な品物、きれいな品物、ありとあらゆる色の胸ひもがあるよ」
 おばあさんはそう言うと、色とりどりの絹糸で編んだ一本の胸ひもを取り出しました。
(ちゃんとしたおばあさんだわ。中に入れてもいいでしょう)
 と、白雪姫は思いました。白雪姫は戸のかんぬきを外して、きれいな胸ひもを買いました。
 すると、おばあさんは言いました。
「まあ、お嬢さん。何てみっともないんだい。こっちにいらっしゃい。あたしがちゃんと胸ひもを締めて上げるから」
 白雪姫は少しも疑わずにおばあさんの前に立って、買ったばかりの胸ひもを締めてもらいました。ところが、おばあさんは胸ひもを固く締めたので、白雪姫は息が詰まって死んだように倒れてしまいました。
「世界一の美人もおしまいさ」
 おきさきはそう言うと、慌てて出ていきました。
 やがて日が暮れると、七人の小人たちが帰ってきました。小人たちはかわいい白雪姫が床に倒れているのを見て驚きました。小人たちは白雪姫を抱き上げて胸ひもを切りました。すると、白雪姫は息を吹き返して元気になりました。
 小人たちは白雪姫から事情を聞くと、
「行商のおばあさんは間違いなくあのおきさきだ。わしらがいないときはどんな人間も入れてはいけないよ」
 と、言いました。
 ところで、おきさきはお城に戻ると鏡の前に行って、
「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰」
 と、聞きました。すると、鏡は、
「おきさきさま、ここではあなたが一番美しい。しかし、世界で一番美しいのは、山また山の向こう、七人の小人たちと暮らしている白雪姫です」
 と、答えました。
 おきさきの体中の血が一挙に沸騰しました。白雪姫はまだ生きているのです。
「よしっ、今度はうまく考えて白雪姫を殺してやる」
 おきさきは得意の魔法を使って毒のくしを一枚作りました。それから、また姿を変えて、前とは違うおばあさんになりました。そして、山また山の向こう、七人の小人たちの家に行くと、戸を叩きました。
「上等な品物が安いよ」
 白雪姫は窓から外をのぞいて、
「間に合っています。誰も中に入れてはいけないの」
 と、言いました。
「見るだけなら構わないでしょうに」
 おばあさんはそう言うと、毒のくしを取り出して高く掲げました。すると、白雪姫はくしがすっかり気に入って、ついつい戸を開けてしまいました。
 白雪姫がくしの購入を決めると、おばあさんは、
「あたしがきれいな黒髪をとかしてあげよう」
 と、言いました。
 かわいそうな白雪姫は少しも疑わずに、おばあさんの言うなりにさせました。くしが髪の毛に触れると、もう毒が効いてきて、白雪姫は気を失って倒れてしまいました。
「世界一の美人もおしまいさ」
 おきさきは小躍りして喜ぶと、あっという間に立ち去ってしまいました。
 日が暮れると、七人の小人たちが帰ってきました。白雪姫が死んだように床に倒れていました。小人たちはすぐさまおきさきの仕業に違いないと思って、白雪姫をよく調べてみました。すると、毒のくしが出てきました。小人たちはくしを抜き取りました。白雪姫は気がついて、何があったのか説明しました。
 小人たちはもう一度、
「誰が訪ねてきても戸を開けてはいけないよ」
 と、注意しました。
 一方、おきさきはお城に戻ると鏡の前に行って、
「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰」
 と、聞きました。すると、鏡は前と同じように、
「おきさきさま、ここではあなたが一番美しい。しかし、世界で一番美しいのは、山また山の向こう、七人の小人たちと暮らしている白雪姫です」
 と、答えました。
 おきさきは身を震わせて、
「いまいましい白雪姫め。命にかけても、今度こそお前を殺してやる」
 と、叫びました。
 おきさきは誰も知らない秘密の部屋にこもると、誰しもが食べたくなってしまうようなリンゴをこしらえました。しかし、このリンゴは、一口でも食べてしまったら最後、必ず死んでしまう毒が入っていました。
 毒リンゴが出来上がると、おきさきは顔に絵の具を塗って、農民のおばあさんに姿を変えました。そして、山また山の向こう、七人の小人たちの家に行きました。
 おきさきが戸を叩くと、白雪姫が窓から顔を出して、
「誰も中に入れてはいけないの。七人の小人たちに駄目って言われたから」
 と、言いました。
「そんな言いつけ、気にする必要ないさ。あたしはね、このリンゴを早いとこ片づけちまいたいのさ。ほら、一個あんたにやるよ」 
「駄目なんです。何にももらっちゃいけないの」
「あんた、毒でも入っているんじゃないかと疑っているのかい。ほら、ご覧、リンゴを真っ二つに切るよ。赤いほっぺたの方をあんたに、白い方はあたしが食べるからさ」
 ところが、リンゴはうまくできていて赤い方にだけ毒が入っているのです。白雪姫はおいしそうなリンゴが欲しくてたまらずに、おばあさんが半分に割ったリンゴを食べるのを見ると、窓から手を伸ばして、毒のある方を受け取ってしまいました。リンゴを一口かじるやいなや白雪姫は倒れて死んでしまいました。
 すると、おきさきは凍るような目つきで白雪姫を眺めて、
「雪のように白くて血のように赤い、この窓枠の木のような黒い子供が欲しい、か。今度という今度は終わりだよ」
 と、言いました。
 おきさきはお城に戻ると、鏡の前に行って、
「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰」
 と、聞きました。すると、鏡は、
「おきさきさま、世界で一番あなたが美しい」
 と、答えました。
 おきさきは飛び上がるようにして喜びました。
 さて、日が暮れると、小人たちは床に倒れている白雪姫を見つけました。もう息を引き取っていました。
 小人たちは白雪姫を抱き上げて、毒のある物はないかと探したり、胸ひもを緩めたり、髪の毛をとかしたり、水やぶどう酒で体を洗ったりしましたが、何の意味もありませんでした。かわいい白雪姫は生き返りませんでした。
 小人たちは白雪姫を棺台の上に乗せて、七人でその周りに座って三日三晩泣きました。そして、白雪姫を埋葬しようとしましたが、
「白雪姫のような娘を真っ黒い土の中に埋められない」
 と、小人たちは思いました。小人たちは、どこからでも見えるように透き通ったガラスのひつぎに白雪姫を寝かせました。ひつぎには金の文字で名前を書いて、王様のお姫さまだったことも記しておきました。それから、ひつぎを山の上に運んでいって、交替で誰か一人は番をしました。すると、動物たちがやってきて、悲しみのあまり泣きました。最初に来たのはふくろうで、次がからす、最後は小さな鳩でした。
 白雪姫は長い長い間、ガラスのひつぎの中に横たわっていました。しかし、白雪姫の体は腐敗しませんでした。肌は雪のように白く、頬は血のように赤く、黒たんのように黒い髪もそのままで、眠っているように見えました。
 ある日、一人の王子が森に迷い込んで、小人たちの家に泊まりました。王子は山の上でガラスのひつぎを見つけると、白雪姫に一目ぼれしました。王子は小人たちに向かって、
「ひつぎを譲ってほしい。代わりにあなたたちが望む物を何でも手配しますから」
 と、言いました。しかし、小人たちは、
「世界中の金貨を全部もらったって差し上げるわけにはいきません」
 と、答えました。王子は、
「では、私への贈り物として頂けないだろうか。最も愛する人として大切にしますから」
 と、言いました。
 渋っていた小人たちもその言葉を耳にすると、王子が気の毒になってしまって、ガラスのひつぎを渡しました。
 王子はガラスのひつぎを家来に担がせて運びました。しかし、途中で家来が足を取られて、ガラスのひつぎが揺れました。その途端、白雪姫の喉に詰まっていた毒リンゴのかけらが飛び出しました。すると、白雪姫は目を開けて、ひつぎのふたを持ち上げました。白雪姫は生き返ったのです。
「あらまあ、ここはどこでしょう」
 と、白雪姫は叫びました。王子は大喜びして、
「私の側にいるんですよ」
 と、言いました。さらに今までの出来事を話してやって、
「世界で一番、あなたを愛しています。一緒にお城まで来てください。父にあなたを紹介して結婚の許可をもらいます」
 と、言いました。
 白雪姫も王子のことが好きになって、一緒にお城に行きました。そして、二人の結婚式が盛大におこなわれることになりました。
 ところで、結婚式には実の娘を殺そうとしたおきさきも招かれていました。おきさきはあでやかな衣装を身に着けると、鏡の前に行って、
「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰」
 と、聞きました。すると、鏡は、
「おきさきさま、ここではあなたが一番美しい。しかし、世界で一番美しいのはお若い花嫁さまです」
 と、答えました。
 おきさきは、居ても立っても居られなくなりました。若い花嫁を一目見ないことには気が済みません。
 結婚式場の大広間に入ってみると、その花嫁は白雪姫だというのが分かりました。おきさきは驚きと恐れのあまり、身動き一つできませんでした。そのときには火の上に鉄の靴が置いてあって、真っ赤に燃え上がっていました。家来が靴を火ばさみで挟んで、おきさきの前に持ってきました。
 おきさきは恐怖の色をたたえた瞳で白雪姫を探しました。王子の傍らに白雪姫がいました。おきさきは、
「助けておくれ、私のかわいい娘、白雪姫や」
 と、懇願しました。しかし、白雪姫は鼻で笑い飛ばしました。
 恐怖で逃げだそうとするおきさきを周りの家来たちが押さえつけて、無理やり焼けた靴の中に足を押し込みました。生肉が焦げる音がすると、おきさきは耳をつんざくような悲鳴を上げて、狂ったように踊り回りました。白雪姫は、腹を抱えて笑い転げました。王子も白雪姫が喜んでいるのを見て、幸せな気持ちになりました。
 白雪姫は母を処刑して王子と仲よく暮らしました。


後日談

 後に白雪姫はかわいらしい子供を産みました。なぜだか分かりませんが、白雪姫に仕えているある一人の狩人はいつも幸せそうにしています。


参考文献
『グリムの昔話』 フェリクス・ホフマン 編 絵 大塚勇三 訳/福音館書店
子どもに語る グリムの昔話』(全六巻) 佐々梨代子 野村ひろし 訳/こぐま社
グリム童話から日本昔話まで38話 童話ってホントは残酷』 三浦佑之 監修/二見書房
初版 グリム童話集』(全四巻) 吉原高志 吉原素子 訳/白水社
ほか



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