首狩り族の首


 南米の首狩り族の戦士は、切り落とした敵の首を野球の白球くらいの大きさに縮めて戦士の肩に乗せる飾り物にするという。
 あるドイツの学者が作り方を調べている。
 はじめにできる限り胴体に近い部分で首を切り落とし、頭から髪をつけたままの状態で皮を剥ぎ取って肉を取り去る。
 頭蓋骨は抜き取り、首の開いている部分をつるのひもでとじ合わせ、中には熱した石と砂を詰める。石と砂が冷えたら取り出して、また熱して詰め直す。その行程を幾度か繰り返すと首は野球の白球くらいの大きさに収縮する。
 なお、首の生き生きとした表情を殺さぬように手で顔の形を整えてやることを忘れてはならない。


参考文献
『世界奇談集 ウソのような本当の話』(第一巻) R・L・リプレー 著 庄司浅水 訳/河出書房新社



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