四十八・ハルピン神社



 毎年元旦に中隊ごとに参拝する。

*補足(藤本)
 帝国陸海軍が精強だった理由の一つに、神様を信じる心の豊かさがあると思う。潔い死生観は宗教あってのこと、そうやって達観しているからこそ、皇軍兵士は勇敢に戦えた。そして、畏れることを知っていたから、人をあやめる意味も悟っていた。
 宗教をばかにしている人間に極端な反戦思想を有している者が多いと思う。ときには武器を取って戦わねばならない真実を彼らは見失っている。信仰心がないから哲学も芽生えず、まるで幼児のように人殺しは悪いことだと繰り返すだけだ。
 最大限の努力でもって戦争を回避し、やむなしとなれば戦いにはせ参じる行為は、決して矛盾しない。

←前の絵 次の絵→



戻る